スネークフルーツの味と健康効果



βカロテンの効果

 

 

次は前項でもちょっと出てきましたがβカロテンです。これは、にんじんの橙色の元になっている栄養素のことで1930年に発見された健康成分です。カロテノイドの一種となるカロテンは、主にαカロテン、βカロテンの2つに分けられます。

 

そのひとつのβカロテンは、カロテンの中でも最も多く自然界に存在している成分で、名前の由来になったにんじん以外にも、やかぼちゃ、ブロッコリー、トマトなど緑黄色野菜、みかんなど柑橘類、また、すいかなどにも多く含まれています。βカロテンが多く含まれているのは色の鮮やかな野菜や果物です。

 

βカロテンの体内での作用についてですが、もともとカロテノイドは、動植物が持っている、黄色や赤色の自然界に存在する色素の総称であり、600種類以上も存在するとされています。

 

強力な抗酸化力を持っているのが特徴で、活性酸素を除去する力が優れています。そのため、眼病、生活習慣病などの疾病予防に効果的な栄養素となっています。

 

前述の通り、βカロテンは、体内でビタミンAとなりますが、これも必要量に応じてそのように変化します。体内に入ったβカロテンは、小腸で約3分の1が吸収され、体内で必要な分だけがビタミンAに変換されます。

 

ビタミンAだと脂溶性ビタミンなので、過剰摂取にも注意が必要な成分ですが、βカロテンなら、必要な量しかビタミンAにならないので、その心配がありません。体内でビタミンAとして働く健康成分をプロビタミンAと呼び、約50種類も存在しますが、β-カロテンはその中でもビタミンAとして作用する割合が高くなっています。