スネークフルーツの味と健康効果



ビタミンAの効果

 

 

次はビタミンAです。ビタミンAはビタミンCとは逆に油脂に溶ける脂溶性ビタミンです。主に目の健康維持、皮膚を正常に保つ作用などがあります。ちなみに天然色素の一種であるカロテノイドのうち、炭素と水素のみでできているものをカロテンといい、これもビタミンAと同じ作用をする物質に変化します。

 

こうしたビタミンA前駆物質はプロビタミンAといいます。プロビタミンAには、β-カロテン、α-カロテン、クリプトキサンチンなど約50種類ほどがあります。野菜に含まれていうるカロテンはほとんどβ-カロテンです。

 

ビタミンAは脂溶性ですから、食材を水洗いしても失われることはありません。ただし、熱にはやや弱く、また酸化、乾燥でも壊れやすいという性質を持っています。やはりフルーツを生で食べるのがいいわけです。

 

ビタミンAは健康な人なら、肝臓でしっかり貯蔵されているので不足することはあまりありませんが、アルコールを大量に摂取した場合などは貯蔵したビタミンAを消耗してしまいます。また、ビタミンAは体内で脂質に溶けるので、脂肪便症、脂質吸収不良、たんぱく質欠乏、エネルギー欠乏などからビタミンAの欠乏症になってしまう場合もあります。

 

ビタミンAが欠乏して時の代表的な症状は、やはり目が見えにくくなることで、目の角膜、粘膜がダメージを受け、光に対して異常にまぶしく感じる、暗闇でものが見えにくくなるなどが起こります。俗に言う鳥目は、夜に視力が極端に低下する夜盲症のことです。